楽しくも、地道な活動を続ける中で…
なかなか新しいお客さんが増えていかない日々でしたが、それでも地道に大阪、滋賀、京都を中心に様々なイベントに出店し続けました。
イベントを通して様々な人たちとの出会いが徐々に増えていきました。
中でも、京都のイベントで出会った滋賀の占星術師の方と三人で、約一年に渡りシリーズ開催した「宇宙の交差点」というイベントでは、たくさんのお客様とのつながりができました。
皆んな普通はそうなのですが、私たちの場合は特に、文字の広告宣伝や写真で知っていただくよりも、実際に対面していただいたほうがキャラクター的にも「面白い!」と喜んでいただけるようなのです。
その他に、友人の紹介でラジオ番組やインターネットTVにも出演させていただいたり、大阪のOBPアカデミアで数秘講座を毎月開催させていただいたりして、気がついたらイベント開催や出店回数は100回を超えていました。
それでも我が家は家族5人の暮らしです。夫のデザイン仕事の収入にすっかり寄りかかりながら、SPACEやおよろずをなんとか運営していけているような状態でした。
むしろそこに甘えが出て、まだまだ出せるはずのエネルギーを出さずに過ごしていたのかもしれません。
2017年6月に、そのウェーブはやってきました。

そう夫から告げられたのです。
東京に住んでいた時からずっと続いてきたデザイン仕事の受注が、受注元の事情に伴って突如ストップしてしまったのです。
普通なら、泡を吹いてひっくり返ってもおかしくないのかもしれません。しかし私は自分でも驚くほど冷静でした。
石垣島でシングルマザーとして暮らしていた頃に物心両面でどん底を味わってきましたので、免疫ができているようなのです。そして腹の奥底では、

と言う、根拠のない確信もありました。
それでも石垣島と違いケタ違いに支出の多い京都という街で、収入ゼロは相当厳しいですから、さあどうしたものかと考え始めました。
私の頭では、すぐに思い浮かぶのが「働きに出る」という事くらいだったのですが、夫はそれを勧めてはくれません。確かに、実際にパートに出ても夫が稼いてくれていた収入には及ばないことは確かです。

と夫。
私にとっては難題です。
そこで思い浮かんだのが、「数秘講座」です。
以前、宇宙の交差点というイベントに参加してくださった方が、私に「本格的な講座」を開いて欲しいと依頼してくださっていました。
その時は、内心、

と思いました。ですから、

と挨拶程度に答えていました。
その反面、最近世の中ではたった「一日の講座を受講したらすぐに数秘術師として開業ができる」というような、いわば「薄っぺらな」数秘が蔓延していることが気になってもいました。
私もまだまだ半人前ではありますが、それでも長い年月をかけて検証してきた数秘の知識や経験を活かして、ちゃんと人に伝えたいと思っていたところだったのです。
とうとうこの時がきたのか、と腹を括り数秘講座を開講する事を決心しました。