構想の準備と意識の統一
講座を始めるにあたり、
- どんな内容の講座にするのか?
- また受講生さんに講座を受講していただいてどのように活用していただきたいのか?
などの構想を練るところから始めました。
私が思っていた講座の内容は、

といった構想でした。
一方、夫の方は、

といったものでした。
私は10ページくらいのテキストを使って講座で詳しく解説しながら、「実践」を中心に進めていけたらと考えていました。
夫の方は、クオリティの高いしっかりした内容の100ページくらいのテキストブックを作ろうとしていました。
私と夫は、お互いに納得してバランスよく融合させたものを作り出すために努力しました。
結果として、知識を学ぶための「初級講座」と実践を中心とした「上級講座」の2コースを用意し、初級講座のテキストについては全部で120ページにわたる内容のものが出来上がりました。
内容は長年数秘術の研究をし、多くの指導書を読み漁った私から見ても「間違いなく」、そして「これまでにない」内容のもので正直驚きました。そしてそのことがこれから開講する講座への自信とワクワク感につながったことを覚えています。
…と、いささか手前味噌になってしまいましたが、これはすごく大切なことで心の底から

と思えた時点で講座は9割がた成功したようなものなのだと後になって感じるようになりました。あとは現場で受講生の方といかに楽しめるかなのです。
テキスト作りの具体的な工程
①大きなテーマを決める(問題提起)
どんなテキストにするかを考えるにあたり、これまで見てきた指導書や講座について自分がどう感じているかを振り返ったり、数秘術を学ぶことの意味をあらためて考えます。
その結果、次のような結論に
- 数秘術を進化させ、新しい段階へ移行させる。
- 近代化に伴い失われた数秘の本質的な部分を回復させる。
- それらを博士号論文を書くつもりで取り組む。
- 読み物として面白く。数秘の雑誌・ファンブックという趣向も取り入れる。
②テーマへアプローチする
今まで学んできて、「ここはなんでこうなのだろう?」と思ったところをとことん追求します。
どんな分野にも「そこは昔からそういうことになっているから…」という暗黙の了解的な部分があるものなのでそこにエクスキューズ。
結果、まだ触れられていない未開拓の領域がいくつかあり、そこを突き詰めると新しい価値が作り出せそう!ということを発見し、それらの領域を掘り下げていくことに。
(※これができるということは、自分がその分野に対して独自の視点を持てている段階にあり、オリジナリティーのある講座を開講できるレベルに達しているということでもあります。もしそうでないなら聞きかじり読みかじりの知識を寄せ集めただけの退屈な講座しか開講できず、受講生には感動がないので講師失格ですー。)
そして研究成果をどんどん書き出し、ひたすら書きためていきます。
③構成を考える
書きためた資料をもとに本の構成、つまり目次を考えます。目次が完成すると自分の思考が整理されますので、その後は半ば自動的に執筆が進みます。
④装丁を決める
当初は、近所のオンデマンド印刷会社で冊子を作ってもらえるサービスがあるのでそれを利用して「自費出版しよう」などと軽く考えていましたが初版印刷数が500部未満と少ないため1冊の価格が5000円ほどになることがわかり断念しました。
最終的に家庭用インクジェットプリンタで出力し手作りで製本することになりましたが、この方法は手間こそかかるものの加筆修正による改訂がしやすいという大きなメリットがありました。
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以上。日々の生活をこなしつつ使える時間、労力を全力投入で取り組むこと数ヵ月、ようやくテキストが完成!
さあ、次は講座を行う場所、日程の設定です。